この度、COLSISはタイに現地法人を設立することになりました!
現在は設立準備のために、タイ・バンコクのプロンポンにオフィスを借り、元インターンだった木口さんも社員1号として入社し、私自身も二週間おきに日本とタイを行き来する、日タイ半々の生活を送っています。
タイで一体何をするの…?なんでタイなの?そんな疑問にお答えすべく、この記事では背景や目的をご紹介させていただきます。
まずは、私自身の話から。
学生時代にバックパックツアーをしたり、ソニー創業者盛田昭夫氏の自伝に感銘を受けたりしたことから、「いつかは海外で仕事をしたい」という思いは持ち続けていました。
転機となったのは、創業直後にタイでローカル向けのサービスを立ち上げるお話をいただいたことでした。初めての海外案件、何もかも手探りのスタートでしたが、このお仕事をきっかけに、タイや近隣国での仕事のご依頼を頂くことが増え、この10年間、東南アジア圏でも継続して実績を積み上げてきました。
拡大し続けているASEANのIT需要
実務を通して肌で感じたのは、ASEAN経済および、IT需要の加速度的な成長です。
東南アジアといえば、かつてそこかしこで見られたガタガタ道を走るトゥクトゥクや、激安の屋台が並ぶ、いわゆる発展途上国的な街並みをイメージする方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それらは急速に姿を消しており、代わりに、洗練された高層ビルが立ち並ぶ整備された道路を、アプリで配車から決済までできる、静音の電動トゥクトゥクが走る風景が見られます。またGrabやGojek等の配車アプリは、このコロナ禍でスーパーアプリ化を更に進め、食品や日用品のデリバリー、店舗でのモバイル決済までも可能とし、利用者数を更に伸ばしています。
急成長ぶりはデータを見ても明らかで、2023年4月現在のASEANのGDP成長率は日本の4倍近くに達しています。
そして、それに比例して、優秀な人材のコストも上がっています。
海外IT人材の高騰に見る、オフショア先としての日本在住日本人の可能性
昨年こんな記事が話題にあがりましたが、これは私自身の肌感覚とも合っており、特にシニア/マネージャークラスのIT人材については、あまり日本側と差がない印象を受けています。「日本人は高いからアジアで安い人材を雇用する」時代はもう過去になりつつあります。
日本在住のエンジニアでも、海外企業にリモートワークで勤務することが一般的になってきており、良いか悪いか置いておいて、将来日本がオフショア先として選択される流れは避けられないと考えています。
そうなった時、ASEAN経済圏において、現地企業と競合しても、COLSISが品質・コスト面での優位性を発揮できる場面は少なからずあるという目論見から、今回制作・開発拠点の設立に至りました。
世界的なCMSのトレンド「多言語・多拠点を前提にしたプラットフォーム」
私たちが事業を展開するエンタープライズCMSでは、これまで以上に、多言語・多拠点を前提にしたプラットフォーム構築の需要が増えています。実際、COLSISでは国内企業による海外市場向けローカライズだけでなく、外資系企業による日本市場向けローカライズのお話を頂く機会も増加傾向にあります。
私たちは、近年そうした需要にも対応できる DrupalやAdobe AEM等に注力し、知見を深めてきました。
参考:
https://colsis.jp/works/coupa/
https://colsis.jp/works/xactly/
https://colsis.jp/works/ncino/
https://colsis.jp/works/marketo/
もちろん、CMSはコーポレートサイトだけではなく、業務システムやインナーコミュニケーション等、用途や業種にあわせて、機能を大幅にカスタマイズできることが強みです。ウェブサイトの更新管理はひとつの切り口にしつつ、それだけに留まらず、その地域に根ざしたカスタマイズを行い、きめ細かいCMSソリューションを提供することを目指しています。
今回の海外拠点設立を機に、今の勢いをより加速させ、品質の向上と顧客基盤の拡大につなげていきたいと考えています。
タイであるメリットとタイ法人のこれから
タイであるメリットとしては、
- ASEAN経済の中心地として、グローバルな貿易拠点である
- 在タイの日本人が多い
- 観光都市でもあるため住みやすい
- 既存産業のDX推進の需要がある
といった点があげられます。
日本のメンバーには、ワーケーションの一環として、また海外研修先として、タイ拠点を活用してもらうため、日本人が多く、住みやすい環境であることは大きな利点になると考えています。
私自身も、タイの人々や、タイの文化が大好きです。タイは現在、少子高齢化に伴い、長年強みとしていた製造業中心の産業構造からの転換期を迎えています。そんな折に、自分の強みであるITで、これまでの10年間でこの国にお世話になってきた恩返しが少しでもできればと思っています。
今回、COLSISのタイ法人は、タイ投資委員会(BOI)の投資奨励恩典という制度を利用して会社設立を行い、日本人とタイ人のハイブリッドで開発拠点を作っていきます。
まずは日本のCOLSISのプロジェクトをリモートで担当し、そこで得た知見・経験を元に、ゆくゆくはタイを含めた東南アジア近隣国の仕事を直接請け負うことが目標です。
COLSISのメンバーにとっても成長に繋がる場所に
私にとって、海外に行くこと、様々な文化を知ること、現地で働く人や挑戦している人に出会うこと、といった経験が、人生に与えた影響は計り知れないほど大きいです。
10年目の節目を迎えたCOLSISが、今回のような大きなチャレンジに挑んだことも、その影響のひとつです。
私自身は英語もタイ語もまだまだ勉強不足で、時々DeepLやChatGPTに頼りつつも、なんとかここまでやってきました。
COLSISは語学が得意なメンバーばかりではありませんが、現在のスキルはどうあれ、メンバー全員に、海外で仕事をすることや、日本語以外でやり取りをすること自体に、免疫をつけてほしいと願っています。そこで奮闘しながら得た数々の経験が、個人個人を成長させ、ひいては会社にとっての高付加価値につながると信じています。
これからもメンバーと共に、新しいチャレンジを繰り返しながら、COLSISをアップデートしていきたいです。
そんなCOLSISでは日本&タイもどちらも採用募集中!
将来海外で働いてみたいシステムエンジニア・フロントエンドの方は、ビザ手続きや労働許可証など日本からタイに行くお手伝いもいたします。
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